あえかなる世界の終わりに

+Ripple+的サミタ日記

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | ∧top | under∨
FC2 managemented

First Love

えぇっと、まずは簡単な説明を。

テニプリです。手塚×不二です、塚不二ですw
結構前に書いたものだから、今見ると直したい所だらけですが;

中学卒業間近な二人を書いてみました。


本当に見たい人だけ見て下さい;
じゃないと痛い目を見る羽目になりますよ(脅しかw)
苦情は一切受け付けませんので、自己責任で閲覧して下さりませ。












何となく、部活終了後にそのまま家に帰る気になれなくて立ち寄ったこの場所。

テニスコートから少し離れた此処は、大きな桜の木があり、春になると満開の桜が咲き誇る。








あの春の日に、僕が君と初めて出会った場所。











                   First Love










入学式の日、僕はテニスコートを見に行きたくて早めに学校へやって来た
……んだけど、この大きな桜に誘われてこの場所に足を踏み入れた。



それから暫く、僕は立ちつくしたまま桜に見惚れていたんだけど
今度は違う視点から眺めたくなって、その大きな木の幹元に腰を下ろして空を仰いだ。



上から降り注ぐ数え切れないほどの花片に、思わず目を細めてしまってからというもの
どうやら僕は、柔らかい日差しと、心地良い風に包まれて眠りに落ちてしまったらしい。











ふと、誰かの気配がした気がして、少し重い瞼を開くとそこには



スラッと伸びた背丈の、キッチリと制服を着た君が立っていて…。

木漏れ日が差し込んだ君の顔は、とても大人びていて
僕はてっきり上級生かと思ったんだ。











視線がぶつかって、微笑んだ僕に、君が少し驚いた顔をしたのは気のせいだったのかな?
あれから、同じテニス部に入部するなんて思わなくて驚いたのは僕の方なんだけど…。



君のプレイスタイルに惹かれて、なんとなくいつも側に居て…
いつの間にか「恋人」というポジションについていた僕。



桜の花片が舞う中で、既に君に一目惚れしていた…なんて言ったことないけれど…。













それから三度目の春が過ぎて、今は枯れ葉舞う秋。



もう日も短くて、今見えている夕日も、気を抜くとあっという間に沈んでしまう季節。

もうすぐ、この場所と別れなければならないのかと思うと、少しだけ寂しい気持ちになるんだ。



だから、今のうちにしっかり僕の中に焼き付けておこうと思って…。







「此処に居たのか、不二…」







背後から聞こえた声は、振り返らなくても分るくらいに聞き慣れた声で…。



いつもの凛とした声色より、少し優しくて柔らかい声。

聞き慣れてるとは言え、実は僕はその甘い声に弱くて……。







「部室に戻ったら、お前の荷物があったから、まだ帰ってないのかと思ってな…」

「もしかして、僕を捜してくれてたの…?」

「ん…、あぁ…まぁな……」







少し視線を外して、そうずれてもいない眼鏡のブリッジを上げながら君が頷くから
自然に笑みが零れて…。







「手塚は?もう生徒会の仕事終わったの?」

「あぁ…もう引き継ぎは終わった筈なんだが、何かと頼られてはな…」

「手塚の後の生徒会長も、ちょっと気の毒だね…」

「…どういう意味だ、それは…」

「ふふっ、何となく…」







少し戯けて笑う僕を、眉間に皺を寄せて訝しげに見つめる君。

でも、その鋭い瞳の奥には、優しいものが溢れていて…。







初恋は実らないってよく聞くけど、そんなジンクスは僕等には関係なくて…。


高校に行ったら、一緒のクラスになれたら良いね…なんて言う僕の頭を
微笑みながら優しく撫でて、そうだな…と頷いてくれる君。


僕達の間には、優しい時間がゆっくりと流れていて…。
きっとそれは、この先もずっと変わらないと思う。





だから、初めて君と出逢えたこの場所に、僕はありったけの気持ちを込めて
「有り難う」を言いたい。

決して口に出しては言わないけど、瞳を閉じて強く心の中で思うんだ…。









「そろそろ帰るぞ。もう日も暮れて風も冷たい……このままでは風邪を引く…」

「う…ん……」





僕は頷くと、そのまま頭を手塚の胸にコツンと当てた。





「不……、周助……」





手塚は驚いた様子で、普段通りに僕を呼ぼうとしたけれど
ふっと柔らかく微笑んで抱きしめてくれて。
人前では決して呼ばない僕の名前を、これでもかと言わんばかりの甘い声で囁くから……



「ねぇ、今日手塚の家に行っても良いかな…」


なんて、普段あまり我が儘言わない筈の僕が言った、突然のお願いに君は
その切れ長の瞳を少し見開いて驚いて…。


「どうしたんだ、急に……」




なんて聞いてきて…。
やっぱり、急にそんな事言われても困るよね……。






「ううん、なんでもない…いきなりそんな事言われても困るよね、ゴメ…」

「いや…俺は……お前さえ良ければ…いつでも来て貰って構わないと思っているのだが…」



自分の発言を取り下げて、謝ろうとした矢先に、君の言葉に遮られて…
その内容に僕は目を丸くした。



「え……?」

「だから…何もお前が謝る事など無い…と言ってるんだ……
寧ろ、今までそういう時間をあまり持てずに
俺は恋人らしい事を、何一つしてやれなかった……すまない…」





僕の耳元に、君の暖かい言葉と吐息がかかる。



だから、苦手なんだってば……僕の中は既に君で一杯なのに……。

君は、これ以上僕を狂わせてどうするつもりなの?







「…じゃぁ、これからも少しでいいからさ…君と居れる時間を僕にくれないかな……」


クスッと笑って言う僕に、君は至って真面目な顔で教えてくれた。


「それは違うぞ…不二、一緒に居られる時間は決して貰う物では無い。自分達で作る物だ…」


と……。


全く、君には適わないや……。
あんな格好良い台詞がスラスラ出てくるなんて……。


僕達は、既に薄暗くなった空の下で
コートのポケットの中でひっそりと手を繋いで学校を後にした。


END


あとがき

意外にも、塚不二完結作品はコレが初めてです'`,、('∀`) '`,、
ちょっと、手塚さんが羨ましい……いや、本音言うとかなり嫉妬してます(爆)
高校編とか書けたらいいなぁーと、漠然に思ってる次第です(笑)



スポンサーサイト
別窓 | NOVEL | コメント:0 | トラックバック:0 | ∧top | under∨
FC2 managemented
<<うーん; | あえかなる世界の終わりに | よし、決めたw>>

この記事のコメント

∧top | under∨

コメントの投稿

 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック

∧top | under∨
| あえかなる世界の終わりに |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。